38歳から書き始めた著者は2007年その生涯を閉じた
新潟に縁があるから
アメリカを舞台にした小説が多い中で
突如、新潟の佐渡が見渡せる浜辺の情景などが出てくる
アメリカで生まれた日系人と途中から渡った日本人
古き良きアメリカの時代に生まれ育ったアメリカ人の表現など
ご自身がご主人の転勤でアラスカに暮らした経験から
とても独特に表現をされていて、とても興味深い
なんてことのない話の中に、女としての生き方や
妻とししての来し方、およそ日本では浮いてしまうだろう女の人の生き方など
心にしみいる一文などが時々現れて
この大庭さんがとても近しい人に感じる
この2冊は亡くなってから出されたものだけれど
前述の宮本輝氏の感想とは正反対に感じる