作・絵 イワン・ガンチェフ 文・岡本一郎
病院の待合室の片隅に、ほんの少し本が置いてある。
毎回、周は見るわけでないのに
しゅしゅぽぽ!
と叫び、この一冊を引っ張り出した。
背表紙が読めるはずもないが、確か一度ここでこの一冊を読んだ(眺めた)記憶がある…。
ハンガリーの作家の絵本。
覚えていたのかなー?
最近わりとこのような、1歳2歳だからとて侮れない事がよくある。
幼児のこういう本能的な能力は、だんだん凡人化していくのだろうか(単に偶然なのだろう…けど)。
学研ワールドえほん
長年の人気を誇るロングセラー「学研ワールドえほん」シリーズ。
76年当時の「学研ワールドえほん」は、「フローラル絵本」の前身ともいうべきもの。
「ワールドえほん」のずば抜けている点は、年齢やキャリアにとらわれず、独自のセンスで、優れた絵本画家の作品を積極的に起用している点。当時、これだけの絵本作家たちを発掘してシリーズ化していたのは誰なのか。応援したくなるシリーズです。とくに味わい深いラインナップが揃ったこの時期のものは、見逃せません。いずれの本も訳文が一流なのもうれしい。
76年当時の「ワールドえほん」、見返しは本によって色が異なるストライプ、そして、ビニールカバーつき。とても可愛らしい。84年の「ワールドえほん」は、見返しにその絵本ならではのパターンをデザイン化してあり、チャーミングです。